(ショーペンハウワー)
我はショーペンハウワー、改めて君に語る時間だ
世界はただ揺らぐ影その帳の名はमाया
表象の幕の裏 盲目の意志は空虚さながら
静かな夜の中悲しさ抱きしめたまま
過ぎてく日々はすべて掌からこぼれる砂かな
愛も友も成果もやがて色を失うसंसार
ああ、満ちた心さえ静かに空へ戻すनिर्वाण
闇の底を震わせる和音は影を揺らすワーグナー
聖なる夜にそっとぬくもりを”ヴァウ ヴァウ”寄せてくるのは愛犬アートマン
救い主の教えは否定しない、粋なり小さい慈悲は異界の苦刻み込む影や照らす灯 歩み合い描く
しかし現象界の核は他に由来あり、不可視の衝動こそ境包み篝り結び”名を与えられた意志”を形づくり
人は生へのWilleに縛られ全部 渇きの深みへ果てなく沈む
時間の刃がErscheinung削り 盲目のWilleがGestaltごと食い破る
個の貌は儚く揺れ ただ一つの意志が世界の裏で鳴る
逃れたいなら“否定”へ降りろ 意志が静まる
時 世界は音を失う
肯! 否定!
否! 否! 肯定!
肯否、肯定の果てで叫ぶ
運命すら噛み砕いて 声は走り出す
否! 肯定!
肯! 肯! 否定!
否肯、否定の底から語う
意志の影が震えながら 静かに名を呼ぶ
静けさに灯るクリスマスの光が
凍える胸の影をそっと包む
失くした痛みさえ 静かに溶けてゆき
深い夜の底にも まだ灯は残る
(ニーチェ)
オレはフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
虫の息 見据える 口ひげ
意志を否定した時点で、君の人生引退宣言
生の息吹すら痩せ細らせて “価値を創る力”すら捨てた視界
厭世的傾向は限定的静調 深度はあるが躍動を閉ざす、おたくの哲学の臍の緒
沈黙の鋭さユーモアは認めよう、だが世界をただ呪いの奈落へ落とすだけじゃ Leben跳ねねぇ
受動性とニヒリズムへの処方箋と称したその哲学は、
弟子たちをエキサイトではなく 手放す 隔たる 狭まる
毛羽立つ自己憐憫へ沈め、十九世紀ドイツ文化ごとロマン主義にふいにずしりと曇らせた
誤解すんな、オレも人生が苦しみに満ちてることは否定しねぇ
価値は風に溶け、時間はすべてを奪い、友も成果も影になる その痛みも認める
だがオレは苦の底で跳ねる、“生成の歓び”が脈打つからだ
履歴書刊行 知名度満足 新世紀の感動 奇跡の魔法『悲劇の誕生』で見たアポロンの架構とディオニュソスの陶酔、一苦労、ものづくり、理想郷?もの狂い醜さ美へ転倒させる芸術の刃が闇を裂く瞬間を刻み
ドストエフスキー 嘔吐寝苦しい 教徒ヘルプミー ほくそ笑むグリード
地下の闇が思考撃ち抜き 醜い快楽すら肯定へ反転
それが俺のAmor fati──運命ごと跳ね返す回心
好奇の目?関係ねぇ ノイローゼ?なるわけねぇ
ドン・キホーテ
正真正銘、笑い挑み 折れぬ意志で運命へ踏み込む
“神は死んだ”と言ったが、そのものを否定したわけじゃねぇ
ナザレの清らかな影が胸へ差し込むぜ
その慈悲の温度だけは今も虚無の底で灯る光
静けさに灯るクリスマスの光が
凍える胸の影をそっと包む
失くした痛みさえ 静かに溶けてゆき
深い夜の底にも まだ灯は残る
揺らめく火を越え 意志は歩き出す
恐れを抱えながらも 未来へ息を放つ
過ぎた影の中で 人は寄り添い生き
儚き光にも 意味はそっと宿る
暗闇の向こうへ 力は芽生えていく
まだ見ぬ明日へと 自分の声で進め
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