Chiqa, プキーナ語での意味は「側に」。チカはコリャ王族ではあるが「いにしえの大帝国」であるティワナクの皇族の血を引いている。コリャ王国がインカ帝国に併合されていく過程、コリャ王族はほぼ粛清されていった。
またインカ皇族とも遠い親戚にあたる。インカ皇族は近親婚により構成されている為、立場的には微妙な存在である。
コンキスタドールが到来すると、マンコ・インカ・ユパンキはビルカバンバを拠点とし、クスコでは新たに傀儡皇帝が担ぎ上げれたりとインカ帝国の政権は複雑化してゆく。
方や、コンキスタドール達にとっては都合の悪い法律であるインディアス新法が1542年にカルロス1世によって発布された。当時チリ総督の地位まで上り詰めたペドロ・デ・バルディビアにとっても同様で新法が頭を悩ませる事になる。
その頃インカ皇族達は謎の病により次々と倒れ、コリャスーユの統治者が空位となってしまう。バルディビアにとって、コリャスーユの統治者が誰になるかは死活問題であり、自身にとって都合の良い適任者を探していた。そこで、由緒ある血統であるチカに白羽の矢が立つ事になる。
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