第8話「戦士の選別」

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マプチェの世界では戦闘能力の高い者ほど価値があるとされた。

 

そして出自に関わらず、戦士としての能力により身分が決まる。

 

その為、時折能力をアピールする為の祭事が行われた。

 

そこで能力を認められれば、報酬や身分が約束される。

 

ただ戦力にならない者達は低い身分に格付けされ、戦士達の代わりに労役につく。

 

戦士達は生活面で彼らに面倒を見てもらう代わりに、戦さで恩返しをする義務があった。

彼らの武術や体術の総称は
マプチェ語で「蟻」を意味する
コジェジャウジンと呼ばれていた。

 

自身よりも遥かに大きなものを運ぶ様から、
もしくは戦士達の体型が蟻の様だったから、
など名前の由来は諸説ある。

 

 

-アラウコ北西部-

パルタ「わしがこの祭事を仕切るパルタだ!!」

 

熟練の戦士の様な男が壇上に上がり、迫力のある大声で叫んだ。

 

マイロンゴが耳をおさえている。
「あれがパルタか、噂通りでかい声だな・・」

 

パルタ「大会の各競技の優勝者には、今回非戦闘員と命じられた者を使役する権利を与える!
此度は参加免除者は3名!
マプチェ族のナウエル、モルチェ族のマレアンデ、前回各種目の優勝者であるこのマレグアノである!」

 

パルタは、地位のある者達の並びに鎮座する厳しい顔をしたマレグアノを紹介した。

 

マイロンゴ「あいつがマレグアノか。
・・いかにも強そうだな。
てか、アイツ俺らとほんとに歳変わらねーのか?
どう見てもおっさんだぞ・・」

 

パルタ「免除者も下僕を抱えたいならば好きに参加するが良い!」

 

マイロンゴ「ところで、他の2人っての誰だ?聞いた事ねーぞ。」

 

フェニストン「他の2人は、前回の祭事にも参加してなかったそうだ。
あそこの青い布を纏ってる奴がマレアンデらしい。
モルチェ族の長のお気に入りみたいだな。」

 

マイロンゴが目線を移すと、気ぐらいが高そうな青年が映った。

 

マイロンゴ「ふん、コネで免除かよ。

しかも、いけすかねぇ顔した野郎だな。」

 

パルタ「若生達よ、貴様らはどの種目に参加するのも自由だ!
ただし、まるで参加しなかった者は当然非戦闘員となる!」

 

ツルクピチュンは不安そうにしている線の細い少年に気付き声をかけた。
「君、大丈夫?」

 

パルタ「第一の競技はルンクトゥンを応用したものを行ってもらう。

この試練で、機動力と跳躍力を示してもらう。
地上、高所、障害物、様々な状況での身体の使い方、最短で目的地に到着する判断力が問われる。
いち早くあの中洲に到着したものが勝者となる!」

 

マイロンゴ「お、おい!何を足に刺し込んでるんだ?」

 

フェニストン「ピューマの骨を砕いて霊水に混ぜた物を足に注入し、力を得ている所だ。」

 

マイロンゴ「噂では聞いたことがあるが、気休めじゃないのか?」

 

フェニストン「今に分かる。」

 

パルタ「また今回のルンクトゥンでは、特別な条件がある。
走行に関してはチョイケピンで行ってもらう。
土の上で両足を着けた者は即失格とする!!」

 

マイロンゴ「ハハ、チョイケピンか。
要は片足で進めって事だろう?
俺、結構得意なんだよな。
ピューマの力を得たところで、片足でまともに走れるのか?」

 

フェニストン「走る?

発想が違うな、俺たちにとって進むとは跳躍するという事だ。

そして、地上で生息する生き物で最も高く飛ぶ動物はピューマだ。」

 

マイロング「ふーん、お手並み拝見といくか。」

 

ツルクピチュン「君はなぜそんなに怯えてるんだ。」

 

リチュエン「・・・」

 

ツルクピチュン「心配しないで。

ルンクトゥンで命を落とすなんて事ないから・・・」

 

パルタ「始めぃっ!!」

 

リチュエンはパルタの大声に驚き、つまづきそうになった。

 

「危ない!」
すかさずツルクピチュンがリチュエンを助けようと腕を伸ばした。

 

ドカッ!

 

マイロンゴに蹴られ、ツルクピチュンは地面に惨めに突っ伏した。

 

「邪魔だ!」
マイロンゴは蔑むような言い方で一言呟いた。

 

マイロンゴは勢いよく先頭に立ち独走する。

 

が、間も無くして横幅のある巨体が物凄い速度でマイロンゴを追い抜いていった。

 

マイロンゴ「え、両足で走ってるじゃねーか!
あれ、反則だろう!?」

 

フェニストン「うん?頭が二つある。

これは・・・」

 

群れの視界の目の前に映る異様な出立ちの者は、グワノ兄弟だった。

 

彼らは互いの肩を組み合い、まるで2人で1人の人間の様に走っている。

 

マジョケテ「ほう、あれがグワノ兄弟か?
面白い事をしておるな。

のうパルタ?」

 

パルタ「はっ、興味深いですな。」

 

マジョケテ「今回のルールには参加者同士で肩を組む事については触れておらん。
あれは反則ではないよな。」

 

パルタ「はっ、何の問題もありません。」

 

マジョケテ「しかし、信じられん動きをしておる。」

 

「ホントかよ・・あの時は、あいつらの気色悪さに気づかなかったが・・」
マイロンゴはグワノ兄弟の片足が

実際無い事に、今になって気が付いた。

 

アイナビージョ「グワノ兄弟は敵対勢力に捕えられ、

その時互いの片足をあやつら同士で切断させられたらしい。
ワシら北の地では有名な話だ。」

 

マジョケテ「酷い話だな・・」

 

アイナビージョ「あの動き、あのマナコ、まるで怨念が宿っている様だ。」

 

マイロンゴはどんどんグワノ兄弟に引き離されてゆき、

束の間の独走体制はあっけなく終わった。

 

ナウエル「あらら、もう始まってるのか!

あいつら凄いな。」

 

ラウタロ達が遅れて会場に辿り着いた。

 

ラウタロ「ん?

どうやらチョイケピンとルンクトゥンの複合競技らしいな。」

 

 

「パルタさん!僕もこの競技参加するね!」
ナウエルはパルタに声をかけた。

「好きにせい。」
パルタは呆れ気味に答えた。

 

ラウタロ達はすぐさま駆け出した。

 

マレアンデ「ふーん、あれがナウエルか。
あんな品位のないやつと同列なんて心外だな。
パルタ様、ほんとにあんなやつが私と同じ免除者なんですか?」

 

パルタ「まあ年齢通りガキっぽいが、あの父親にこの子ありだ。
ところでお前は競技には参加しないのか?」

 

マレアンデ「私は泥だらけになる様な無様な事らしたくないです。
選ばれた者なので。」

 

パルタはモヤモヤした表情をした。

 

 

-ナウエル-

ナウエルはあっという間、後続のツルクピチュンに追いついてしまった。

 

ナウエル「やあ、ツルクピチュン!

どうしたの?その傷?」

 

ツルクピチュン「大した事じゃないよ。」

 

ナウエル「そうか、気をつけて。じゃあ先行くね!」

 

ツルククピチュン「相変わらず早いな。」

 

ナウエルはあっという間にツルクピチュンを追い抜いていった。

 

「そう言えば君、名前は?

僕はツルクピチュン」

 

「リチュエン・・」

 

ツルクピチュン「良い名だね。

そろそろ僕も速度上げるね。

また後でね、リチュエン!」

 

アイナビージョはナウエルを眺めながら呟いた。
「あの青い外套の若者、物凄い速さだな。」

 

クリニャンク「あれは、アウカマンの倅よ。」

 

アイナビージョ「ほう、どおりでな。
ところでお前の倅も参加してるんだろう?」

 

「うむ。うちの倅はどこいったのかな・・」
クリニャンクは少し恥ずかしげに辺りを見渡した。

 

 

-ラウタロ-

ラウタロは上手く障害物を使いながら、反動をつけて進んでいた。

 

木や大岩の上ではすかさず両足をつけ、時には小枝に掴まり延伸力を利用したりと、効果的にあらゆる物を利用していった。

 

リチュエンの背中が見えてきた。

 

ラウタロ「やっと後続集団に追いついたか。」

リチュエンの側にあった蔓を掴み、瞬く前に前方まで飛んでいった。

 

ラウタロはツルクピチュンの隣に着地し、すかさずチョイケピンで並走した。

 

ツルクピチュン「もうラウタロもやってきたのか。

ナウエルともさっき会ったよ。」

 

「ん?」
ラウタロはツルクピチュンの背中に足形があるのに気付いた。

 

ラウタロ「誰にやられたんだ?
仕返ししたい時は、遠慮なく言ってくれ。」

 

ツルクピチュン「君は時折物騒だね。でも、ありがとう。」

 

 

-ナウエル-

ナウエルはあっという間に先頭集団に追いつき、
急な坂に差しかかっていた。

 

ナウエル「まだ彼らは見えないか。
まあ、早かったからなぁ。」

 

先頭集団からさらに間隔を空けてグワノ兄弟は独走している。

 

フェニストン「そろそろ本気を出すか。」

マイロンゴは坂の中腹でフェニストンに追い抜かれた。

 

フェニストンは身体が温まり、いよいよ本腰を入れた様だ。

 

実際グワノ兄弟をも凌ぐ程、フェニストンは早くなっている。

 

マイロンゴ「!?なんて速さだ。あれがアイツの本気か?
俺も注入してもらおうかな・・」

 

マイロンゴが呑気な事を呟いている最中、

物凄い勢いで、新たな影が通り過ぎていった。

 

マイロンゴ「えっ・・?なんだもう1人?いや動物か?」

 

ナウエルは坂道を片足でスピードを落とす事なく登っていき、颯爽と駆けている鹿すらも簡単に追い抜いていった。

 

フェニストンの背中が見えてきた。

 

ナウエルはフェニストンと並走しながら語りかけた。

 

ナウエル「驚いたな。僕と同じくらいの速さを持つ人がいるなんて。」

 

フェニストン「なんだこいつは?
俺の全速力と同じスピードだと?ありえない」

 

ナウエル「あ、危ない!」

 

「しまった・・」
フェニストンはナウエルの登場に驚き、足を踏み外してしまい川に落ちてしまった。

 

ナウエル「ごめんね。話しかけたばっかりに、、いつか埋め合わせするね!」

 

フェニストンはナウエルを眺めながら呟いた。

 

フェニストン「なんて身のこなしだ。
仮にあのまま並走してても、置いてかれたかもしれん。
奴も何か秘術を使っているのか?」

 

 

-ラウタロ-
ラウタロはやっとマイロンゴの背中が見えてきた所だった。

 

ガラガラ

遠くで何かが崩れる様な音がした。

 

ラウタロ「ん?崖崩れか。距離的には後続者達の辺りか?」

 

マイロンゴ「なんだ?!
まっ、知ったこっちゃねーがな!」

 

ラウタロ「運があるなら、生き残るだろう。」

 

ラウタロの脳裏には最後尾で出逢ったか細い少年の背が浮かんだ。

 

 

-ナウエル-
ナウエルの視界には森林地帯が広がり、グワノ兄弟たちの背中が映った。

 

ナウエル「ふぅ、やっと追いついたか!」

 

アルカティパイ「叔父上。」

 

カジェグワノ「分かっておる。」

 

グワノ兄弟達は、走りながら木々の枝を手刀で切断しだした。

無数の小枝が次々とナウエルを襲う。

 

ナウエルは小枝の妨害にあい、グワノ兄弟との距離を縮められない状態が続いていた。

 

ナウエル「凄いな。
彼らは闇雲に小枝を切っているわけでなくて、僕の進行方向や躱し方を計算してる様だ。」

 

グワノ兄弟は、自身の目を別の生き物の様に四方八方動かしながら、進んでいる。

 

 

-リチュエン-
ゴゴゴゴッ

リチュエンは崖崩れに遭遇し、躱しはしたものの足を負傷していた。

 

リチュエンに向かってくる影が見えた。

 

ツルクピチュン「動ける?」

 

リチュエン「君は何をしてるの?この祭事がどんなものか分かっていないのか?
君の未来もかかってるのに。」

 

ツルクピチュン「さあ捕まって。」

 

 

-ナウエル-
ナウエル「いけない、いけない、もう目的地が間近だね。
つい彼らに見惚れてしまったな。
じゃあ、そろそろ突破するか。」

 

ナウエルは進行方向へ螺旋を描きながら跳躍を見せ、小枝の群れを華麗に躱し突き進んでいった。

 

ドシュッ!

 

グワノ兄弟「何!?」

ナウエルは前方に見えた崖から跳躍し、グワノ兄弟を鼻先で追い越し、中洲に着地した。

 

その後、グワノ兄弟、フェニストン、そしてレポマンデというモルチェ族の青年、
そしてマイロンゴ、ラウタロが続いて中州に着地した。

 

ラウタロが到着した頃、ナウエルの周りは人だかりが出来ていた。

 

ナウエルを囲む者達はすでに戦士となる事を諦め、使役される者として生きていく事を決めた者達である。

 

彼らは今からナウエルに擦り寄り贔屓にしてもらおうと勤しんでいる。

 

ラウタロ「ナウエル、ツルクピチュンが危ないかもしれない。」

 

 

ナウエルは目を細めると、ラウタロに言った。
「いや、平気みたいだよ!」

 

ツルクピチュンがリチュエンを担ぎながらやってきた。

 

ラウタロ「無事だったみたいだな。」

 

ツルクピチュン「うん。
彼はリチュエン。崖崩れにあって怪我をしてしまったんだ。」

 

ラウタロ「これは重症だな。
この後の競技は絞って参加した方がいいだろう。」

 

リチュエン「・・俺は全ての競技に参加する。」

 

ラウタロ「せめて足を使う競技は棄権し、可能性ある競技だけに参加した方がいいんじゃないか?」

 

「相変わらず軟弱者の考えだな。」
小馬鹿にした様にエプレフが会話に割って入ってきた。

エプレフ「リチュエンとやらの戦士の意気、素晴らしいではないか。」

 

ツルクピチュン「こんな手負いで無理やり参加した所で、自殺行為だ。」

 

エプレフ「ふん。
俺はルンクトゥンを外から見ていたから分かる。
こやつの動きではどんは競技をやった所でまるで見込みはない。」

 

ラウタロ「そうとは限らないだろう。」

 

エプレフ「まあ、貴様みたいに汚いやり方をすれば別かもしれないがな。
普通は能力のない奴は、気合いで示すもんなんだよ。」

 

ナウエル「なるほどね。全てに参加するのも作戦の一つだね。」

 

エプレフは少し口元が緩んだ。

 

ナウエル「ただ、どちらの選択も素晴らしいとは思うよ。」 

 

エプレフ「・・。
ラウタロ、次はロンコトゥンだ。力の差を見せつけやるから、覚悟しておけよ。
そしてナウエル、あんたにも負けねぇ。」

 

パルタが叫んだ。

「次はロンコトゥンを応用した競技を行ってもらう。

1対1で対峙し、額が地面についた方が負けだ。
また掴めるのは相手の髪だけだ。」

 

パルタ「第一試合、コルピジャンとリチュエン前へ!」

 

マイロンゴ「おっ、あいつは化け物リチュエンじゃないか!」

 

リチュエン「!」

 

マイロンゴ「おい!久しぶりだなぁ。
いきなりいなくなったと思ったらこんなとこにいたのか?」

 

リチュエン「マイロンゴさん・・」

 

マイロンゴ「コルピジャン、こいつはな俺らの地域では有名な奴なんだ。」

 

コルピジャンは少したじろいだ。

 

マイロンゴ「ハハ、心配すんな。
目が青い事で気味悪がられてたから、優しい俺様がコマ使いで使ってやってたんだ。

それから俺らの地域では誰しもが、こいつを下僕として使う様になったんだ。」

 

リチュエンの背後にいるラウタロ達。

 

ラウタロ「体格では差があるが、腕の長さでは負けてない。
相手より早く髪を掴むのが大事だ。
そして掴んだらすかさず下に引き、横に引っ張るんだ。」

 

マイロンゴ「コルピジャン良かったな、一回戦から楽勝だぞ。」

 

パルタ「始めぃっ!!」

 

コルピジャンはぬぼーと突っ立ってる。

 

ツルクピチュン「相手は隙だらけだな。」

 

リチュエンは相手の髪を掴んだ。

 

しかし、コルピジャンは髪を引っ張られても痛がるそぶりも見せず、佇んでいる。

 

マイロンゴ「ハハ、無駄だ。」

 

コルピジャンはのそりと腕を伸ばし、リチュエンの髪を掴むとあっさりとリチュエンを投げ捨てた。

 

ツルクピチュン「決まったか・・」

 

ラウタロ「まだだ。」

 

リチュエンがコルピジャンの背後に忍びよる。

 

リチュエンは投げ飛ばされはしたが、まだ額が地面に接触してはいなかった。

 

リチュエンは片足で飛び上がり、コルピジャンの髪を掴んだ。

 

重力を利用してコルピジャンの首を動かそうとしたが、相手は警戒してないにも関わらずびくともしなかった。

マイロンゴ「コルピジャン、何やってんだよ?!
まだ勝負は終わってないぞ。
そいつの額を地面につけろ。」

 

コルピジャンは、自身の頭にぶら下がってるリチュエンの髪の毛を引っ張って、自身から引き剥がした。

 

そして、置物でも置く様にリチュエンの額を地面につけた。

 

パルタ「勝者コルピジャン!」

 

ラウタロ「不意打ちすら効かないとは、力の差がありすぎたか・・
痛みに鈍感で、かつあの怪力。
この競技にはうってつけだな。」

 

マイロンゴ「リチュエン安心しろ、俺様が一生お前の面倒見てやるからよ。」

 

ナウエルがマイロンゴに対して話しかけた。
「果たして君に他者を使役する権利が得られるのかな?」

 

マイロンゴ「あんたは免除者ってやつだな。
少しばかり足が早いからって、調子に乗ってんじゃねぇ。
このコルピジャンには、あんたも手も足も出ないだろうな。」

 

ナウエルはただ笑みを浮かべた。

 

 

パルタ「次!ナウエルとレポマンデ前へ!」

レポマンデが登場すると、辺りがざわめき出した。
「おいおい、ありなのかこれ?髪短すぎるだろ?」

 

マレアンデ「レポマンデよ、どうやらこの競技はやはり参加が難しそうだな。」

 

ナウエル「僕は構わないよ。」

 

マレアンデ「ほう大した余裕だな。
パルタ様、相手もそう言ってることですし、レポマンデが参加しても良いですよね?」

 

パルタ「よかろう。双方位置につけ!」

 

レポマンデ「あんたほんとにいいのか?遠慮なくいかせてもらうぞ。」

 

ナウエルは微笑んだ。

 

パルタ「始めぃっ!!」

 

「とった!!」
レポマンデは、素早い動きでナウエルの髪を掴んだ。

 

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「アラウコの叫び」第8話CM
https://youtube.com/shorts/CLSS5EUC6KE?feature=share

 

⚪️相関図

 

アラウコの叫び/本編

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